スマホの進化、ここまで来ました。HuaweiのMate XTは、なんと「二度」折りたためる世界初のトリプル折りたたみスマホ!
閉じていると普通のスマホ、1回開くと折りたたみスマホ、そして2回開けばタブレットに変身。しかも画面サイズは最大10.2インチというから驚きです。
そんな未来感たっぷりのMate XTがついにグローバル展開を開始。価格は約€3,499(約55万円)とお高めですが、その実力はいかに!?
二度折れる!?Mate XTの驚きの仕組みとは

スマホが折りたためる時代になって久しいですが、HuaweiのMate XTはその先を行く「トリプル折りたたみ」スマホです。名前の通り、1回ではなく2回折れるというのが最大の特徴。これまでの折りたたみスマホとは一線を画す存在です。
普段は6.4インチのスマホとして使えますが、1回開くと8インチの正方形に近いディスプレイが現れます。この時点で、すでに普通の折りたたみスマホより広々とした画面。さらにもう1回開くと、なんと10.2インチのタブレット級サイズに変身します。まるでマジックのような展開力です。
ヒンジ(折りたたみ部分)は2つ搭載されていて、スムーズに開閉できる設計。気になる厚さは、広げた状態でわずか3.6mm。折りたたむと12.8mmになりますが、それでも一般的な折りたたみスマホと大差ないスリムさを維持しています。「折りたたみすぎて分厚くなったら意味がない」という心配は無用です。
この三段階の変形が何に役立つかというと、用途に応じた使い分けができる点です。例えば、移動中はスマホサイズでコンパクトに使い、動画視聴やゲームをするなら1段階広げる。仕事やクリエイティブな作業をしたいなら、フルサイズの10.2インチで快適に。まさに「1台3役」の優れモノです。
「折りたたみスマホは画面が弱そう」と不安になるかもしれませんが、Huaweiは耐久性にもこだわっています。特殊なヒンジ構造と強化ガラスを採用し、繰り返しの開閉にも耐えられる設計です。もちろん、衝撃には注意が必要ですが、簡単に壊れるようなヤワな作りではありません。
これまで折りたたみスマホを買うか悩んでいた人も、「どうせ買うならここまで振り切ったモデルのほうが面白いかも?」と思えてきませんか?Mate XT、なかなかのインパクトです。
気になるスペックと価格、買う価値はある?
Mate XTのスペックは「スマホ」としても「タブレット」としても一級品です。折りたたみギミックに目が行きがちですが、中身もしっかり詰まっています。
まず、ディスプレイは10.2インチの有機EL(OLED)を採用。発色が美しく、動画やゲームを楽しむのに最適です。しかも開くとほぼシームレスな表示で、折り目の違和感は最小限。折りたたみスマホにありがちな「画面の中央にくっきり折り目」という悩みをうまくクリアしています。
バッテリーは5,600mAhの大容量。これだけの大画面を持つスマホならバッテリー持ちが不安になりますが、Huaweiは省電力設計も施しており、長時間の使用も可能。さらに66Wの急速充電に対応しており、短時間でガッツリ充電できるのもポイントです。
カメラも見逃せません。メインは5,000万画素で、光学式手ブレ補正(OIS)付き。さらに5.5倍光学ズームの望遠カメラと、広角カメラも搭載しています。「折りたたみスマホはカメラが微妙」と言われがちですが、Mate XTはしっかりとしたトリプルカメラ構成で、普通の高級スマホと遜色ない仕上がりです。
そして気になるのが価格。Mate XTのグローバル版は€3,499(約55万円)という高額設定。しかも1TBストレージ&16GB RAMのワンモデルのみです。この価格、さすがに気軽に「ポチる」レベルではありません。しかし、普通のスマホとタブレットを1台にまとめられると考えれば、コスパは悪くないかも?
ただし、大きな注意点があります。それはソフトウェアが「Google非対応」ということ。中国版はHuawei独自のHarmonyOSですが、グローバル版はEMUI 14(Android 14ベース)。しかし、Google Playストアは使えず、アプリの互換性に制限があるため、そこは要確認です。
結論として、「最新技術を試したい人」「タブレットとスマホを1台にしたい人」には魅力的な一品。ただし、価格とGoogle非対応を許容できるかが購入の決め手になりそうです。
スマホだけじゃない!Huaweiの新ガジェットたち
Mate XTの発表に合わせて、Huaweiは他にもいくつかの新製品を発表しました。どれもなかなか魅力的なので、サクッとチェックしていきましょう。
まず登場したのが「MatePad Pro 13.2」。名前の通り13.2インチの大型タブレットで、解像度は2.8K。さらに、有機ELの「PaperMatteディスプレイ」を採用しており、紙のような質感で目に優しい表示ができるそうです。バッテリーも10,100mAhと大容量で、65分でフル充電できるのも嬉しいポイント。
そして次に発表されたのが「Huawei FreeArc」。これはHuawei初の“オープンイヤー型”ワイヤレスイヤホンです。特徴は耳に引っ掛ける「イヤーフック」デザインと、クリアな音質。さらにIP57の防水性能もあるので、ランニングやジムでも安心して使えます。イヤホンの形がちょっと未来的で、装着すると「サイバー感」漂うのもポイントかもしれません。
最後に紹介するのが「Huawei Band 10」。これはスマートウォッチではなく、軽量なフィットネストラッカーです。新機能として「睡眠ヘルスアシスタント」が搭載されており、睡眠の質を詳細に分析。さらにパンダのキャラクターが搭載されていて、ユーザーの気分によって表情が変わるという遊び心もあります。「今日はイライラしてるね?」なんて言われたら、逆にストレスが溜まりそうですが……。
どれも個性的で面白いガジェットばかり。Mate XTと一緒に、新しいテクノロジーを楽しむのもアリですね。
Source:androidpolice