スマホをなくしたとき、誰かに勝手に設定をいじられるのって怖いですよね。でも、Android 15の新機能「Identity Check」があれば、その心配がグッと減るかもしれません。
この機能は、あらかじめ「安全な場所」を設定しておくことで、そこ以外の場所では重要な操作をするたびに指紋や顔認証を求める仕組み。たとえば、Googleアカウントの変更や「端末を探す」のオフなどが制限されるんです。
まずはPixelシリーズでスタートし、今後はSamsungのOne UI 7対応機種にも拡大予定。自分のスマホをしっかり守りたい人は、さっそくチェックしてみてください!
そもそも「Identity Check」って何?

スマホを落としたり、盗まれたりしたときって、ただの金銭的ダメージだけじゃなくて、個人情報が抜かれないかも心配ですよね。でも、Androidの新機能「Identity Check」があれば、そのリスクを大幅に減らせるかもしれません。
この機能のポイントは「安全な場所」と「認証」の組み合わせ。あらかじめ自分がよくいる場所を「安全な場所」として登録しておくと、そこにいる間は普通にスマホを使えます。でも、一歩でもそこから出ると、特定の操作をするたびに顔認証や指紋認証が求められるんです。
たとえば、Googleアカウントの設定を変更したり、「端末を探す」をオフにしたり、工場出荷状態にリセットしようとしたりすると、必ず本人確認が必要になります。つまり、万が一スマホを盗まれても、悪意ある人が簡単に設定を変更できない仕組みなんです。
この機能は、Android 15を搭載したPixelスマホから順次提供されていて、今後はSamsungのOne UI 7対応機種にも広がる予定。Googleはこの新機能を「Theft Protection(盗難対策)」の一環として導入しているので、スマホを安全に使うための強力な味方になりそうですね。
「Identity Check」は、従来の指紋認証や顔認証の「ロック解除」とはちょっと違うアプローチで、特定の設定や機能にアクセスする際に追加の認証を求める仕組み。だから、普段の操作には影響しないけれど、スマホを守るうえではかなり心強い存在になりそうです。
どんなときに使われるの?
「Identity Check」は、スマホが「安全な場所」から出たときに作動します。でも、具体的にどんな場面で影響があるのか気になりますよね。実は、スマホのかなり重要な設定や機能に関わる場面で、この機能が発動するんです。
まず、Googleアカウントの管理。誰かが勝手にあなたのアカウントを追加したり削除したりしようとすると、「ちょっと待った!」とばかりに指紋や顔認証を求められます。これなら、スマホを盗まれたときに、アカウントを消されて追跡できなくなるリスクが減りますね。
次に、「端末を探す」や「工場出荷状態にリセット」の操作。通常、盗難にあったスマホは「端末を探す」で追跡できますが、泥棒がこれをオフにしてしまうと追跡が困難になります。でも、「Identity Check」が有効なら、こういった操作にも本人確認が必要になり、悪用を防げるんです。
さらに、パスワードやパスキーの管理にも関与します。Googleパスワードマネージャーに保存された情報を閲覧したり、自動入力機能を使ったりする際にも、外出先では本人確認が必要。つまり、スマホを開いた状態で放置しても、誰かが勝手にログイン情報を引き出すことはできません。
他にも、指紋や顔認証のデータを変更するときや、「Identity Check」そのものをオフにするときにも、必ず認証が求められます。これなら、仮に誰かにスマホを奪われても、設定を変更されて無防備になる心配はありませんね。
このように、「Identity Check」は、スマホが「安全じゃない場所」にいるときに重要な設定変更や情報閲覧をガードする仕組み。普段は意識することなく、必要なときにしっかり守ってくれる、まさに「影のセキュリティガード」といえるかもしれません。
どうやって設定するの?
「Identity Check」を使うには、まずAndroid 15が動作するPixelスマホを用意することが必要です。今後、SamsungのOne UI 7搭載機種などにも広がる予定なので、他のAndroidユーザーも使えるようになる日が楽しみですね。
設定は意外と簡単。まず、スマホの「設定」アプリを開いて、「Google」の項目をタップ。その中の「すべてのサービス」→「盗難対策」と進むと、「Identity Check」が出てくるので、これをオンにしましょう。
次に、Googleアカウントにサインインし、画面ロックと指紋認証・顔認証を設定します。すでに設定済みなら、このステップはスキップできます。そして最後に、「安全な場所」を指定します。自宅や職場など、自分がよくいる場所を登録しておくことで、その範囲内では認証なしで使えますよ。
設定が完了すると、「Identity Check」が有効になり、スマホが安全な場所の外にあるときに特定の操作をする際、認証を求められるようになります。試しに、パスワードマネージャーを開こうとしてみると、ちゃんと本人確認が求められるはずです。
もし「安全な場所」を変更したくなったら、設定画面から簡単に編集できます。ただし、「Identity Check」を無効化するのにも本人確認が必要なので、誰かに勝手にオフにされる心配はありません。
これまでのスマホのセキュリティ機能と比べると、「Identity Check」は「盗まれた後」の悪用を防ぐことに特化しているのがポイント。スマホの紛失や盗難が心配な人は、今すぐ設定しておくことをおすすめします!
Source:gizmochina