インソムニアックゲームズといえば『スパイダーマン』や『ラチェット&クランク』で有名ですが、かつてはPS3時代の大人気FPS『Resistance』シリーズの開発元でした。
しかし、その続編『Resistance 4』が企画されていたにもかかわらず、ソニーはなんと開発資金の提供を拒否。その決断の裏には、意外すぎる理由がありました。
「もし開発されていたら…」と今でもファンの間で語られる幻の続編。その真相を探ります!
大ヒットシリーズだったのに…『Resistance 4』が消えた理由

『Resistance』シリーズは、PS3時代に大人気を博したSFシューティングゲームです。人類が謎のエイリアン「キメラ」と戦う世界観が魅力で、映画のようなストーリーとド派手な戦闘シーンが話題になりました。
そんなシリーズの続編『Resistance 4』が企画されていたのに、なぜか日の目を見ることはありませんでした。その理由は、意外にもソニーの「市場判断」にあったのです。
当時、インソムニアックゲームズの開発チームはすでに『Resistance 4』の構想を練っており、壮大な物語のバックグラウンドまで考えていました。ファンにとっては夢のようなプロジェクトですよね。
しかし、ソニーはこの企画にあまり乗り気ではありませんでした。というのも、シリーズの売上が期待を下回っていたことや、市場のトレンドが変化していたことが影響したのです。
この頃、FPS市場では『Call of Duty』シリーズが圧倒的な人気を誇り、ソニーも「Resistanceがこれに対抗できるのか?」と疑問を抱いていたようです。さらに、当時は『Killzone』という別のFPSタイトルも展開しており、あえて『Resistance』を続けるメリットが薄かったのかもしれません。
結果として、ソニーは『Resistance 4』の開発資金を提供せず、シリーズはそこで終了することになりました。ファンとしては「あと1作だけでも…!」という気持ちになりますよね。
それでも、インソムニアックゲームズはその後も素晴らしいゲームを生み出し続け、今では『スパイダーマン』シリーズなどで大成功を収めています。『Resistance』の精神は、きっと今のゲームにも生きているはずです。
開発者の夢とソニーの決断、そのすれ違い
インソムニアックゲームズの開発者たちは、『Resistance 4』にかなりの熱意を持っていました。彼らはシリーズの世界観をさらに広げるアイデアを持ち、壮大な物語を準備していたのです。
元インソムニアックの代表であるテッド・プライス氏によると、チームは新しいストーリー展開やゲームの方向性について、かなり具体的なプランを立てていたとのこと。ファンがワクワクするような設定が用意されていたことは間違いありません。
では、なぜソニーはそんな熱意あふれる企画を断ったのでしょうか?理由の一つとして考えられるのは、当時のプレイステーションの戦略です。
PS3時代、ソニーはさまざまなゲームタイトルを展開しており、特に独占タイトルには慎重になっていました。売上が期待できるものを優先し、競争力が不透明なタイトルには資金を投入しにくい状況だったのです。
さらに、ソニーはすでに別のFPSタイトル『Killzone』を持っており、これ以上同ジャンルのタイトルを増やすことに慎重だったのかもしれません。「せっかく出しても、ライバル作品に埋もれてしまうかも…」という判断だったのでしょう。
開発者側は「Resistanceの物語はまだ終わっていない!」と燃えていましたが、ソニーとしては「市場の流れを考えると、今は違う選択をするべき」と考えていたのかもしれません。
こうした意見の食い違いが続いた結果、『Resistance 4』は企画段階で止まってしまいました。開発者にとっては非常に悔しい決断だったでしょうし、ファンとしても「続編が見たかった…!」と感じる人は多いはずです。
もし実現していたら…幻の『Resistance 4』とは?
もし『Resistance 4』が開発されていたら、一体どんなゲームになっていたのでしょうか?公式な情報はありませんが、開発チームが用意していたバックストーリーを考えると、かなり壮大なものになっていたはずです。
まず、シリーズの設定を考えると、新作では人類とキメラの戦いがさらに激化していた可能性が高いです。過去作ではアメリカやヨーロッパが舞台でしたが、『Resistance 4』では新たな地域が登場し、世界規模の戦いになっていたかもしれません。
また、ゲームシステムの面でも進化が期待されていました。当時のFPSは、より自由度の高いゲームプレイが求められており、『Resistance 4』でもオープンワールド要素や、プレイヤーの選択によってストーリーが変化するような仕組みが導入されていた可能性があります。
インソムニアックゲームズは、『スパイダーマン』や『ラチェット&クランク』など、独自のアクション要素を取り入れるのが得意なスタジオです。そのため、『Resistance 4』にも新しい武器や特殊能力を活かした戦闘システムが搭載されていたかもしれません。
一方で、開発が実現していたとしても、当時の市場環境を考えると成功は確約されていませんでした。FPS市場では『Call of Duty』や『Battlefield』が圧倒的な人気を誇り、それらのタイトルと競争するのは簡単ではなかったでしょう。
それでも、「もし実現していたら…」と想像するだけでワクワクするのが、ゲームファンの性ですよね。もしかすると、いつかインソムニアックが『Resistance』シリーズを復活させる日が来るかもしれません。その日を楽しみに待ちましょう!
Source:gagadget.com