折りたたみスマホってカッコいいけど、バッテリーの持ちがイマイチ…そんな不満を持っていた人に朗報です!Samsungの「Galaxy Z Flip 7」が、シリーズ最大の弱点だったバッテリー問題をついに改善するかもしれません。
これまでのモデルは、1日使うと充電が心もとないことも多かったですが、最新のリーク情報によると、Flip 7ではバッテリー容量が4,300mAhにアップするとのこと。さらに、省電力性能が向上した「Snapdragon 8 Elite」チップも搭載されるらしく、電池持ちが大幅に改善されそうです。
とはいえ、ライバル機と比べるとまだ不安も…。果たしてFlip 7は“折りたたみスマホの救世主”になれるのでしょうか?
Galaxy Z Flipシリーズのバッテリー問題とは?

折りたたみスマホはおしゃれでコンパクト、ポケットにもスッと収まる便利なデザインですが、その代償として長年ついて回るのが「バッテリー問題」です。SamsungのGalaxy Z Flipシリーズも例外ではなく、過去のモデルは「朝に100%だったのに夕方には充電がピンチ!」なんてことが珍しくありませんでした。
原因のひとつは、折りたたみ構造ゆえのスペース問題です。通常のスマホに比べると内部に余裕がなく、大きなバッテリーを搭載しにくいんですよね。そのため、前モデルのGalaxy Z Flip 6でも4,000mAhと、最新のハイエンドスマホと比べるとやや控えめな容量でした。
加えて、折りたたみスマホは外側ディスプレイと内側ディスプレイの2つを持つため、消費電力が大きくなりがちです。特にメインの内側ディスプレイは開いた状態だとかなりの電力を使うため、動画視聴やゲームをしているとバッテリーの減りが加速してしまいます。
この問題は、外出先でスマホをよく使う人にとってはかなりのストレスでした。「せっかくオシャレなスマホなのに、モバイルバッテリー必須なの?」と嘆いた人も多いでしょう。バッテリー問題を解決するために、ユーザーは省エネモードを駆使したり、アプリのバックグラウンド動作を制限したりと、いろいろ工夫していました。
そんな状況を受けて、Samsungも徐々にバッテリー強化に動いていました。Galaxy Z Flip 5では3,700mAhから4,000mAhに増量し、Flip 6でも改善は見られましたが、それでも「1日使うにはちょっと不安…」という声が残っていました。そこで今回のGalaxy Z Flip 7では、ついに本格的なバッテリー強化が行われることになったのです。
Flip 7はどれくらい進化するのか?
Galaxy Z Flip 7のバッテリーは、ついに4,300mAhに増量される見込みです。「たった300mAhの違い?」と思うかもしれませんが、これが意外と大きな差になります。前モデルのFlip 6は4,000mAhでしたが、それでも「もうちょっと長持ちしてほしい…」という声がありました。それが4,300mAhにアップすることで、バッテリー切れの不安がグッと減る可能性があります。
さらに、Snapdragon 8 Eliteチップが搭載されることもポイントです。新しいチップは省電力性能が向上しており、バッテリーの持ちをさらに伸ばしてくれるはずです。つまり、「容量が増えただけじゃなく、電力の使い方も効率的になる」というわけですね。これなら、1日しっかり使っても安心できるかもしれません。
Samsungは、これまで折りたたみスマホのバッテリー問題を少しずつ改善してきました。しかし、競合メーカーがどんどんバッテリー容量を増やしている中で、Flipシリーズのバッテリー強化は待ち望まれていたアップデートです。特に中国メーカーの折りたたみスマホは、大容量バッテリーを搭載しているものも多く、「Flip 7ももっと頑張ってほしい!」という声は根強かったんですよね。
また、Galaxy Z Flip 7では、内側ディスプレイやカメラ部分の大きなアップグレードは予定されていないようです。つまり、バッテリーとチップの進化が今回の一番のポイントになります。「大きく変わらないなら買い替えなくてもいい?」と迷う人もいるかもしれませんが、電池持ちの改善は日々のストレスを減らす大きなメリットになります。
この進化によって、Flip 7は「バッテリー持ちが良くなった折りたたみスマホ」として新たな魅力を手に入れることになるでしょう。果たして実際の使用感はどうなるのか、発売が楽しみですね。
それでも足りない?競合と比べた実力
4,300mAhへのバッテリー増量はうれしいニュースですが、実はライバル機と比べるとまだ控えめだったりします。たとえば、XiaomiのMix Flipは4,780mAhの大容量バッテリーを搭載しており、さらに長持ちする可能性があります。「Samsungももうちょっと頑張ってほしかった…!」という気持ちになるのも無理はありません。
また、OppoやOnePlus、Xiaomiなどの中国メーカーは、バッテリー容量だけでなく充電速度の面でも進化しています。これらのメーカーは急速充電技術を積極的に採用しており、わずか30分程度でフル充電できるモデルも登場しています。一方、Samsungは急速充電の進化がやや遅れているため、「バッテリーが増えても充電が遅いままだと微妙…」と感じる人もいるかもしれません。
さらに、Samsungはまだシリコンカーバイドバッテリー(高密度で長寿命な新技術)を採用していません。これは、中国メーカーがすでに導入し始めている技術で、同じ容量でもより長持ちするバッテリーが実現できます。Flip 7のバッテリー強化は喜ばしいものの、ライバル機の技術進化と比べると、もう一歩踏み込んでほしかったというのが正直なところです。
とはいえ、SamsungのGalaxy Z Flipシリーズは、デザイン性やブランドの信頼性で根強い人気があります。バッテリーの弱点がある程度改善されれば、折りたたみスマホ市場では依然としてトップクラスの選択肢になるでしょう。
結局のところ、Flip 7のバッテリー強化は「十分な進化」ではあるものの、「完璧とは言えない」という感じですね。長持ちする折りたたみスマホを求めるなら、他の選択肢も検討する価値がありそうです。ただし、「Samsungの折りたたみが好き!」という人にとっては、今回のアップグレードはかなり魅力的なポイントになるはずです。
Source:androidpolice